長持ちする家の作り方

「構造を選ぶ」という視点

家にとって、最も大事な要素は何でしょうか?広さ、デザイン、間取り、通気性...。それよりも、根本的な問題があります。それは「丈夫である」こと。

家は、そこに建ち続けているのが当たり前。日々の暮らしの中で、「もし、この家が壊れてしまったら...」と考えることは、ほとんどないでしょう。ですが、どんなに住み良く、美しい家でも、寿命はあります。ご家族が末永く、安心して生活するためには、より丈夫で長持ちすることが第一条件です。

耐震柱

そして、頑丈な家を作るには、何はなくとも「構造」です。木造住宅は、柱や梁などの構造材が骨組みとなって構成されます。構造材がしっかりしている建物は、地震や災害にも強く、たとえ古くなっても、リフォームして住み続けられるのです。

家づくりを考える時は、モデルハウスやカタログで見る美しい内外観だけではなく、「構造材を選ぶ」という視点を、意識して頂きたいと思います。

「手刻み」と「プレカット」の違い

手刻みする職人木材の長さに限りがある木造建築では、柱や梁などの「接合部」が、その強さを生むカギとなります。木材をまっすぐ継ぎ足す部分が「継手」、直交・斜交する部分が「仕口」です。

継手や仕口は、木材を複雑な形状に加工し、差し込んだり、かみ合わせたりします。日本の建築は、その長い歴史の中で、強度や柔軟性、意匠、加工の難しさが異なる、様々な形状の継手や仕口を作りだしてきました。その加工は、熟練大工の手作業「手刻み」によって行われます。

一方で近年は、効率化や省コストの面から、工場で部材を機械加工し、現場で組み立てる「プレカット」が主流です。継手や仕口は簡易化され、接合金物が併用されます。最近では、木造住宅の9割以上がプレカット工法を採用しているとも言われます。

プレカットは、コンピュータで工作機械を制御するため、その加工精度は素晴らしいものですが、反面、設計図通りにぴったりと収まり、いわゆる「遊び」がありません。このため、接合が固くなってしまい、仕口に地震力が集中して傷めやすいというデメリットがあります。

ノミで手刻みする職人

また、プレカット加工の現場で、木材の向きや木目に十分な注意が払われていないケースもあり、その結果、強度的に問題のある加工をしてしまうこともあるのです。

木造建築における「手刻み」の真骨頂は、大工が木材の性質を一本一本見極めて、柱や梁の、将来の曲がりや狂いを想定し、長期荷重に耐えられる接合部を考えて加工するところにあります。これは、プレカットには真似のできない世界です。

乾燥の仕方で強度も変わる

輪和建設の乾燥材接合部だけでなく、木材自体の強度も大切です。質の良い木材を使うのはもちろんですが、同じ木材でも、「乾燥」の仕方によって、強度は変わることをご存じでしょうか。

伐採した木をそのまま製材した「生材」は、多くの水分を含んでいます。生材は、乾燥時に収縮したりゆがんだりするため、そのままでは家の構造材として使えません。そこで木材を乾燥させて水分量を落とし、木材として使える状態にするのです。適正な含水率は、18~20%程度とされています。

今日、住宅建築で多く用いられている人工乾燥材(熱源で強制的に乾燥させた木材)は、短期間で乾燥させられますが、水分と同時に、木の持つ油分も抜けやすくなり、木材本来の繊維の粘り、柔軟性が失われてしまいます(セルロースが抜けるため)。

もう一つ、強度面で人工乾燥材が心配なのは「内部割れ」です。木材の表面と内部で乾燥状態に違いができ、内部で割れが生じ、強度が損なわれるというものです。内部割れは外側からは分からないのも問題です(接合部であるホゾが欠けやすくなります)。

人工乾燥材には、乾燥時間が短い、品質が安定しているなどのメリットもあり、両者の総合的な優越は一概には言えません。ですが強度面に関しては、天然乾燥材が勝っていると思います(乾燥にともない強度が増していきます)。

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